蒼雪ブレンド -6ページ目

おや……?

気づいたら、40万ヒットをいつの間にか達成していました。

最近、カウンター見てなかったんですよねー。自サイトなのに。

……ごめんなさい。ダメダメ管理人です。

そのお詫びというか、せっかくなので、御礼小説を載せておきました。

前に書いた「ある女部長」も一段落ついてしまったので、一番御礼という意味では向いてそうな作品を書きました。

リクエスト多かったですから……。あいにく、続きというわけではないですけど、特別編です。

久しぶりに壮介つっこみまくりです。作者の感想以上って感じですね。

一話完結の感覚がまだ残っていて、少しホッとしました。

やっぱり私にはこの方が楽かも……。

でもよく考えたら、ブログの方はほとんど一話完結なんですよね。

感覚抜けないはずだよ、私……。

少年の暴走

麗子ちゃんは、最近悩みがちだ。

その悩みの原因は、どうも弟のロイス君の事らしい。

「あの子、将来の夢はハーレムを作る事らしくて」

「た、ただの冗談でしょ?」

「いいえ、あの目は本気でしたもの」

「そう……」

そりゃ悩むよね、当然。

あどけない顔して、とんだ野望を抱いていたのね、ロイス君……。

「既に小学校でファンクラブが結成されたそうで」

「危険な兆候だね……」

「それで昨夜、誰をハーレム候補にしようか相談されましたの」

「早く止めようよ、麗子ちゃん!」

私のイメージ

最近、どうも周りに誤解されているような気がする。

「楠木さん、黒鳥さんの家で働いてるって本当?」

違うに決まっている。

「楠木って、黒鳥付きのメイドってほんとか?」

打診された覚えはあるけど、違う。

他にも、親の借金で売られたとか、生贄として差し出されたとか、終いには、浮浪生活中に拾われたなんてものもあった。

かなり失礼である。特に最後の。

麗子ちゃんとはただの友達なのに、どうもそうは思われていない様子だった。

メイド疑惑により、男子からの評価があがったらしいけど、全然嬉しくないし。

知らない女の子から、「大変だろうけど頑張って!」と通りすがりに励まされたときは、違う意味で泣きたくなった。

私のイメージが……。

壮大

「最近、あまり面白い事がないのよね」

「お笑いのビデオを借りて、大爆笑してたような……」

「そういう事じゃないのよ!」

「はあ」

「こう、手に汗握るような一大スペクタクルが」

「そんな事、昔もなかった気がしますけど」

「購買のおばちゃん不倫疑惑」

「それは先輩が勝手に騒いでただけで、しかもスペクタクルじゃありません!」

偽者

「さてはあなた、偽者ね!」

「違います。いきなり何ですか、先輩」

「片っ端からこう言い続けてれば、一人くらい偽者がいるんじゃないかと思って」

「また変な思いつきを……」

「でも、怖くて両親にだけは訊けないのよね」

「大丈夫ですよ。先輩のご両親も立派な変人ですから」

送迎車

麗子ちゃんと、日曜日に遊ぶ事になった。

実は学校以外で麗子ちゃんと会うのは、これが初めてだったりする。

そして当日、

「おはよう、那美」

「……おはよう、麗子ちゃん」

そこには、キャンピングカーから降りてくる、お嬢様風の女の子がいた。

格好は似合ってて良いと思うけど、なぜキャンピングカーなんだろう。

普通、お金持ちならベンツとかの外車じゃないの?

「その車は?」

「執事の趣味です」

「そうなんだ……」

それで一体何を納得すれば良いのか。

弟君は本物っぽかったのに、どうして麗子ちゃんはこうも疑わしい所が多いんだろう。


地味講座

ある放課後、麗子ちゃんから相談を受けた。

「どうすれば、那美のように地味になれるのでしょう?」

……殺意を覚えた。

「それがどうかしたの?」

自然と声に棘が入ってしまうが、それも仕方ないだろう。

いきなり地味呼ばわりって……。喧嘩売ってるんだろうか、この人。

「古本君が、那美みたいな子がタイプだという噂を聞きまして」

それで地味に直結する麗子ちゃんは、かなり失礼だと思う。

要は、麗子ちゃんのように目立つタイプでなく、大人しい方がいいって事なんだろうけど……。

単に麗子ちゃんが目立ちすぎているおかげで、私の存在が薄くなってる気もする。

「普通にしてれば良いと思うけど」

「普通とは?」

……そうか。まずそこが重要になるのね。

「みんなと同じって事。ほら、何となくわかるでしょ?」

「いえ、全然」

「全然?」

「ええ、まったく」

たぶん矯正は無理だよ、麗子ちゃん……。

ようやく?

前から予定していた事ではあったんですけど、「いじわる彼氏」の番外編に当たる瑞穂編をWEB拍手のお礼小説として載せました。

ずっと書きたいと思っていて、ようやくといった感じかもしれません。

話が全然できてこなかったんですよねー、不思議と。

メインはもちろん瑞穂で、由香里と貴史は全くと言って良いほど出てません。

その代わりに、誠の扱いが……!

この先は、読んでのお楽しみという事で(卑怯だ

とりあえずは五話です。続きは、ぼちぼちと考えていきますので。

本サイトの更新であるジャンクジャンヌも、きちんと準備は進めていますよー!


現実逃避

「1から9の間で、好きな数字を思い浮かべて」

「はあ。思い浮かべましたけど」

「じゃあ、それに15を足して」

「足しました」

「いくつになった?」

「……17になりましたけど」

「わかったわ! 雄太が思い浮かべた数字は2ね」

「先輩……」

「どう、すごいでしょ?」

「何か忘れたい事があったんですね、先輩」

「蔵から年代物の壺が出てきたの」

「骨董品ですか?」

「うん、たぶんね。底に作成者の名前が彫ってあったし」

「有名な人ですか?」

「ダースベイダー」

「子供のいたずらじゃないですか!」

「本物だったらどうするのよ!」

「安心して下さい。それだけは絶対ありえませんから」